患者さまによく聞かれる質問ですが、「基本的には肌に合ったものであれば、何でも構いません。」とお答えしています。

逆にお勧め出来ない化粧品もあります。一つは、「アクネ菌を殺菌する。」などと謳った商品です。殺菌作用がある洗顔料や化粧水などは、一時的にはアクネ菌を殺すので、良くなる可能性もありますが、肌の善玉菌等を死滅させるので、結局、殺菌剤に対して耐性を持った菌が肌を占拠し、増殖するようになります。抗生物質も同じ原理で、最初だけしか効果がないというのも、そう言った理由です。

アクネ菌は誰の肌にもいるので、それを異常に増殖させないためには、殺菌するのではなく、肌の善玉菌を増やすことが大切です。善玉菌が増えれば、悪玉菌が住みにくい環境になり、異常に増殖して、肌のトラブルを起こすのを防ぐことができます。

もう一つ、オイル系のクレンジングや、化粧品はできれば避けたほうが良いでしょう。ニキビ肌の方は、オイルによって毛穴がつまり、コメドが出来やすくなる方がいるからです。「ノンコメドジェニック」の化粧品を選べば、オイルフリーです。

極度の敏感肌で、合成界面活性剤や防腐剤にも反応してしまう方に関しては、当院で作っている化粧水を処方しております。アルコールに対して敏感でなければ、「酒糀（さけこうじ）化粧水」をお勧めしています。アルコールに弱い方には、「乳酸菌酸性化粧水」をお勧めしています。

当院で処方している化粧水等に関しましては、以下の一覧をご覧ください。

■酒糀化粧水（さけこうじけしょうすい）　New!
酒造りをする杜氏（とうじ）の手が、白く美しいことに着目して、日本酒の力を最大限引き出した保湿用の化粧水を作りました。

■乳酸菌酸性化粧水
乳酸菌の力で、肌を弱酸性にし、善玉菌を増やして、肌の環境を整える保湿用の化粧水です。

■APPS（原末・2%ローション）
新型ビタミンC誘導体 2%配合の化粧水です。原末も処方しています。

■ルミキシル
ハイドロキノンの17倍の美白力をもつ、最も強力な美白剤です。

■さらっとUV（UVローション）
肌に負担が少ない皮膚科専用の日焼け止めです。